園芸沼ブログ

園芸好きによる園芸好きのためのブログです。

アザミゲシ

今回はアザミゲシという草花を取り上げます。

(筆者が栽培したのは黄花アザミゲシですが白花のアザミゲシも存在します)

 

名前の通り茎葉はアザミのようにトゲだらけ、花はケシと

いう一風変わった植物です。以下植物基本情報です。

植物基本情報

種類  耐寒性1年草

原産地 メキシコ

学名  Argemone mexicana

開花期    春から夏

草丈  30cm~60cm

耐暑性 中〜強(多湿にやや弱い)

耐寒性 中(温暖地で屋外越冬可能)

 

栽培してみた感想

見た目通り乾燥やせ地に強いワイルドフラワー系の草花

です。

4月に種まきしても、6月くらいからさっそく花を咲かす

ほど成長も早く開花まで時間がかかりません。

花は一日くらいでしぼんでしまいますが次々をつけるの

でけっこう長く楽しめます。

 

暑さには強いが多湿にやや弱い。

暑さ乾燥には強い分日本の加湿にはやや弱い所がありま

す。秋蒔き、春蒔き両方でもよく開花しますが一年草らし

く真夏には種を実らせ枯れてしまう事が多いです。

しかしの生産量が多く、こぼれ種で出てくることも多い

です。逆に株を長持ちさせ花を長く見たい場合は花後でき

種袋をまめにつんでいくと時期いっぱい楽しむ事ができ

ます。

 

種が簡単に採れる!

花が咲くとほぼ全てにラグビーボール型の種袋を作り中に

大量のを実らせます。一株でも育てられれば種が大量に

得られ繁殖容易です。

 

まとめ

体はアザミ、花はケシという唯一無二のフォルムと野趣、

無骨な雰囲気があり、ワイルドガーデン、自然風の庭に

ったりの植物だと思います。以上最後まで読んでいただ

きありがとうございました。

 

ユッカの種まき

お久しぶりの更新です。梅雨に入りました。ジメジメしますが、湿度が高いので種まき挿し木にはちょうど良い季節です。

今回はユッカの種まきをしたので発芽までの様子をお届けします。

品種はウィップレイ エレミカ。最近ネットで出始めましたがただのウィップレイとは別の亜種なのかただ学名が変わったのか分かりませんがとりあえず種を購入して播いてみました。

種は7ミリくらいの大きい種です。

育苗箱に用土を敷き詰め種を重ならない程度にばら撒きます。

種の上から目の細かい細粒土でうっすら覆土。土に置いただけだと発芽の際根が浮いて上手く土に入っていきにくいようなので毎回こうしてます。

育苗箱ごと給水トレイに入れて腰水にします。上には湿度を上げるためにビニールをかけてます。置き場所は屋外北側の日陰。後は上手く発芽してくれるのを祈ります。

2週間経過しました。ちょろちょろ発芽し始めました。

 

播種後一ヶ月経過し、全体の6割くらいが発芽しました。残りの種は腐った訳では無く、後から少しずつ発芽してきてます。他の種類のユッカの種まきでも感じたのはアガベと比較してユッカは発芽にばらつきがあり、全体の発芽まで2ヶ月くらい見た方が良さそうです。

また、今後も成長過程を追記していきます。

 

アリウム・グラディエーター  魅惑のポンポン玉 球根は忘れず掘り上げる

こんちわ。今回は密かに増やしているお気に入り球根植物、アリウム・グラディエータ

ー(Allium 'Gladiator')が開花しました。

私的にこの大きなぽんぽんのような紫花が気に入っており、毎年植えている球根になり

ます。アリウムという種類の球根植物は何種類かありますが、すべての種類が小さい花

の集合体が円形、半円形に広がったいわゆる集合花になり、このグラディエーターはア

リウム属のなかでも集合花の直径がcmとボリュームがあり花壇で映える植物だと思いま

す。

 

栽培について

日当たりを好みます。球根の植え付けは筆者の住む関西では涼しくなった10月以降。

ゆり科の植物なので耐寒性は非常に高いです。反面日本の高温多湿は苦手なので花後茎

葉が黄色く枯れてきたら掘り上げて乾燥保存します。

 

増やしかたについて

これについては自分自身よく耳にする、「球根を太らせるには花を詰んでしまって養分を

球根に集中させる」という方法を鵜呑みにし、毎年鑑賞する株以外は花を詰んでいたの

ですが、このやり方だと球根はたしかに一回り大きくなりますが、中々分球せず、むし

ろ早く分球させて球根の頭数を増やしたい場合は花を咲かせて全体が枯れてくるまで

すれば一つ一つの球根は小さくなりますがよく分球する事が分かりました。

要約すると球根の頭数を増やしたい時は花を咲かせて枯れるまで放置。

一つの球根を大きくしたい時は開花直後に花を摘む。

 

 

保存方法について

高温多湿に弱く、梅雨以降も植えっぱなしでは土の中で腐る確率が高いので(といって

も掘り忘れた球根がそのまま夏を越し翌年発芽してくることもしばしば)茎葉が黄色く

枯れたら掘り上げ、玉ねぎのように網袋にいれて室内の日陰で秋まで乾燥保存します。

茎葉が枯れると割とすぐに分解されて跡形もなくなったりして球根の位置が分からなく

なるので固めて植えるか、棒など目印を立てたほうが無難です。

 

栽培した感想

日本の暑さには弱いですがそもそも夏前に生育が終わり、夏を球根でやりすごせるため

栽培上のデメリットがなく概ね丈夫で育てやすい球根です。

球根自体はけっこう高価ですが夏前に忘れずきちんと掘り上げ保存すれば増やしやすい

のでおすすめの球根植物です。

 

以上

 

 

 

 

アガベを縦割りしてみる

こんにちは、久々の投稿です。過去記事で

も取り扱ったアガベの胴切りに引き続き、

今回はアガベ縦割りをしてみました。

今回縦割りするのはこちら↓

チタノタ レッドキャットウィーズルです!

 

ベアルートのシワシワ状態から発根して、

半年程、切るには早いような気もしますが

縦割りは小さい株でも子吹きするらしいの

で切っていきます。

 

ど真ん中にナイフを入れていきます。

 

きれいに一刀両断できました。

画像はありませんがこの後は真ん中の成長

点をくり抜いて乾かし放置しました。

 

そして3ヶ月経過後の状態がこちら

子株3つ吹きました!

切り離したもう片方からは2つ子吹き、

プラ鉢に植え既に発根しています。

合計5株子吹き、まだ親株は青々としてる

ので、もう少し追加の子吹きがあるかもし

れません。

 

今回の縦割りで感じた胴切りとの違い

利点は縦に割るので胴切りのように株をバ

ラしてしまう心配は無く、小さい株でも使

える事、欠点は当然ですが胴切りのように

上の部分をそのままカッコいい状態で残せ

ないこと、やや子吹きに時間がかかる事。

子を吹く数は胴切りと大差ない気がしま

す。

以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱帯睡蓮ブルーギガンティアの開花に挑戦

秋も深まりやっとこさ涼しくなってきました。

今回取り上げるのは熱帯睡蓮の最大種と名高いブルーギガンティアが自宅で開花した

ので取り上げます。

 

販売元のナーセリーによれば、水深60センチ以上をキープしないと突然生育が止まり、

休眠に入る事もあるとのことで大きな容器が必要ということで、高さ90センチのポリバ

ケツを容器に選びました。

5月に球根が届き、しばらく暖かい室内で水容器に入れて芽出ししつつ気温が上がる

のを待ち、6月に入り屋外に植え込み。そのまま順調に浮き葉を展開し、問題なく

生育していたかに見えましたが7月に肥料をあげたタイミングで生育がストップ

これが噂の休眠か?やはり気難しい種類なのか…と諦めかけてました。

しかし7月後半から息を吹き返し、急成長

気温が高くなって成長モードに入ったらしく浮葉をがんがん展開していってます。

肥料は2週間に一度高度化成肥料を6粒ほど株周りに埋め込んでます。

 

そして8月、を発見。

が水面より上に上がってきてから5日目

にして、ついに......

ブルーギガンティア、見事初開花しました!

植物園で見た花のサイズよりはかなりこぶりではありますが、普通の熱帯睡蓮より、

花びらもしべも大きく迫力があります。蕾が水面に見えてから開花するまで4日〜5日

と時間がかかりますが、花の寿命も一般の熱帯種よりかなり長く、一つの花

が開閉を繰り返しながら5、6日咲続けました。

下の画像は3日目の花の様子↓

 

以下、大型熱帯睡蓮ブルーギガンティアを栽培してみた印象です

生育自体は高温期においては勢い付けば非常に早く、開花も容易な印象です。花つきも良いです。

ただ普通種熱帯睡蓮よりも高温性が強く、水温が25℃あたりまで上がらないと本格的

な成長が始まらず、結果的に本州(筆者の地域は関西平地)の屋外栽培では開花がやや

7月以降と遅めになる傾向があります。

大きな容器が必要なことに加え突然休眠する等、やや気難しい性質の熱帯睡蓮のようで

すがこの大きい青紫の花は園芸ロマン心をくすぐりますね。

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

プルメリアの種がとれたので蒔いてみる。

ソーセージではありません(笑)プルメリアの種が入った鞘です。


昨年冬前に室内に取り込もうとしたらいつの間にか大きな鞘ができてました。

ちなみに開花時の様子はこちら⇊

プルメリアは5年前から栽培していますが種ができたのは初めてでした。

花は一つ一つ小さいのに種鞘が大きくて驚きです。

完熟すると勝手に鞘が弾けるそうなので台所ネットで飛散防止し、冬を越し鞘を発見し

8ヶ月後に鞘をチェックすると、、、、、

パカンとアジの開きのようにきれいに鞘が割れ、内側にびっしりと種が張り付いてます

ね。気温も高く、さっそく種まきします。

中に子実が入っていないスカスカの種がほとんどでしたが15個くらい充実した種を

選別し、羽の部分を上にして用土にぶっ刺し、越水管理。

一週間たった様子⇊

3株発芽確認!自家採種は愛着が湧きますね。

 

アガベを種から育てる

今回はアガベ種から発芽させ育ててみました。かなり簡易バージョンです。

 

1、鉢に肥料分のない水はけの良い用土を入れる。

種まきに使う用土は野菜や草花用の土ではなく多肉植物用に配合された土、もしくは赤

玉土、鹿沼土、日向土などのゴロゴロとした水はけのよい土を用いましょう。

野菜や草花用の培土は水持ちが良すぎるのと肥料分が含まれているため、高確率で種が

カビたり腐る原因になります。

鉢は密集撒きしても発芽した苗が群れて枯れにくい駄温、素焼き鉢をチョイス

 

2、敷き詰めた用土の上に種を乗せる

アガベ、ユッカは土を被せなくても発芽する好光性種子なので土の上に乗せるだけでも

元気に発芽してきます。

 

3、容器に水を張り鉢の三分の1程度を浸かりっぱしにして発芽までキープ

乾燥に強いアガベですが発芽の際には十分な湿度が必要です。種を撒いた鉢を

水につけっぱなしにし常に湿った状態を保ちます。

 

2ヶ月後の様子がこちら

発芽の際に根が浮き上がってしまうので上から用土を被せ苗を落ち着かせてます

アガベの実生自体は上記の3工程でそこそこの発芽率が得られます。

 

発芽後の管理

1、室内で発芽させた場合は真夏の直射日光にいきなり当てない。(ただし種まき時点から屋外直射直下に置いているなら問題ない)

日光が大好きなアガベと言えど室内の半日陰や窓越しの弱い光で発芽させた柔らかい苗

を真夏の直射日光にいきなり当てると焼けて萎れたり、最悪溶けて枯死するので一日数

時間だけ直射にあてて慣らす、あまりに気温が高い時期に発芽させた苗は秋まで半日陰

で管理するなど必要です。

 

2,一つの容器に密蒔きしてある程度大きくなるまで植え替えない

アガベの極小さい苗は意外にデリケートで根が弱いため一年は植え替えないほうが確実です。

 

まとめ

自分で種から栽培してみての感想は発芽は簡単だけど、ある程度の大きさまでそだてる

のは夏に蒸れたり植え替えの際に根っこが上手く張らず枯れたりと意外と大きくするの

が難しいということでした。最後までお読みいただきありがとうございました。